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染まる雲海、主峰鮮やか 夏山・朝日縦走(第4日)

2021/7/9 11:45 竜門小屋で雲海と日の出を拝むことができた 竜門小屋―竜門山―西朝日岳―大朝日小屋―大朝日岳―小朝日岳―鳥原山―鳥原小屋 以東岳(左奥)など、これまでたどった山々を背後に進む縦走隊  夢心地のまま出発した一行を竜門山(1688メートル)で待っていたのは、鮮やかにそびえる主峰の大朝日岳(1871メートル)の姿。ヒメサユリやコイワカガミなどの高山植物も気持ちよさそうに風に揺れている。背後を振り返ると、一行がこれまで歩いた以東岳(1772メートル)などの山容がくっきりと見えた。前日に竜門小屋に泊まるという決断がなければ見られなかった光景だ。  主峰の大朝日岳では、直下にある金玉(きんぎょく)水の清水を使ったそうめんで腹を満たし、この日の目的

美しき「半径10メートル」 夏山・朝日縦走(第2日)

2021/7/7 09:27 以東岳に続く尾根を歩く縦走パーティー。稜線上は霧に包まれていた  大鳥小屋を後にした一行は「タキタロウ伝説」が残る大鳥池の脇を抜け、分岐路北側のルートを進んだ。急傾斜のブナ林。2時間ほどで標高500メートルを稼ぎ、たっぷりと汗をかかされる。次第にブナ林は背丈の低い樹林帯へと変わり、高山の様相を呈してきた。  ただ、この日の稜線部は終日強風が吹いて白いガスに包まれ、寒さを覚えるほど。視界がきかず、眺望はとても楽しめそうにない。「半径10メートルの世界」に目を向けることに集中した。足元ではチングルマやニッコウキスゲ、ウラジロヨウラクなどの高山植物が山を彩っている。朝日連峰は「花の山」でもあることを実感する。  オツボ峰近くにモコモコとした見慣れ

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