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今もなおファンを引き寄せる、昭和生まれの欧風カレー「ガンジー」(東京・新宿) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]


学生時代に何度か食べに行った「ガンジー」のカレー。その後も時々は顔を出していたが、今回の十数年ぶりの再訪では、過去に感じたことのないほどの感動があった。店は新宿3丁目の路地にある小さなビルの2階。扉を開けると、店内は昔懐かしいレトロな雰囲気だが、窓から差し込む自然光で明るく、清潔感がある。
1972年に創業した父親の店を息子の水谷風さんが継いでいる。名前はガンジーだが、カレーは欧風。創業当初は、今でも一番人気の「ビーフカレー(税込み1230円)」一本でやっていたそうだが、49年も前に誕生したとは信じられないほど完成度の高い欧風カレーだ。オープンしてから4、5年後に新たに考案された「トマトとチーズ(税込み1100円)」や「ミックスカレー(税込み1450円」には、生のトマトの大きなスライスがトッピングされている。今でこそ、トマト&チーズは鉄板だが、当時としてはその組み合わせはかなり斬新だったろう。
ほろほろとほぐれる牛肉が入った「ビーフカレー」
長年店を続けていると、味にブレが生じたこともあったと話す。15年前に完全に引き継いでからは、同じクオリティーのカレーをいつでも提供できるように、ほぼ自分自身でカレーを作り、スタッフの教育を見直し、人数にも余裕を持たせているそうだ。確かに無理すればワンオペでも対応できそうな広さなのに、3人のスタッフが持ち場を守っていた。
ソフトな欧風カレーというイメージをいい意味で裏切る辛口のビーフカレー
生トマトスライスとスペアリブ、ビーフ、エビの「ミックスカレー」
カレーも音楽もスパイスが大事。パンチの効いた音楽と、パンチの効いたカレーを楽しんでほしいということらしい。40年以上も前にそれを掲げてオープンした水谷一夫さんと、店を継ぐことを一度も迷ったことはないと語る息子の風さんが作り上げたガンジーは、これからもファンに愛され続けるに違いない。
巻き貝のようなユニークな形のスピーカーは先代譲り

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