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500年以上前から伝わる殉教の証し 厨子に:朝日新聞デジタル

 「三井(みい)の晩鐘」で知られる園城寺(三井寺)に近い真宗大谷派の等正寺(とうしょうじ)に、人の頭部のミイラ「源兵衛の生首」が宝物として安置されている。500年以上前からと伝わる。  寺伝などによると、時は室町時代。京の本願寺が比叡山衆徒によって壊された。避難した蓮如(れんにょ)が、三井寺に親鸞(しんらん)の御真影(ごしんねい)を預けた。蓮如は布教の旅に出る。ようやく本願寺が再建されたため、御真影の返還を求めると、「生首二つと引き換える」。三井寺としては返還しないための方便だった。  それを伝え聞いた門徒、堅田(現大津市堅田)の漁師源右衛門が、自分の首を差し出すと言い出した。24歳の息子源兵衛が「ならば私の首を役立ててほしい」。息子の首を三井寺に持参した源右衛門�

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