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　引き網漁は、海鳥などの混獲が懸念される「流し網漁」がロシアのEEZで2016年に禁止されたことを受けた代替漁法。漁船後部を改造し、袋状の網を引いて漁獲する。 　6年目となる今年の試験操業は6月10日に始まり、26日間で計125回投網。魚価の高いベニザケは約3トン（前年比1・5倍）、シロザケは約7・5トン（約2倍）の漁獲があったが、漁獲量全体の88％（約77・7トン）を占めたカラフトマスが漁獲枠上限に近づき、漁期を10日ほど残して操業を打ち切った。 　根室市内の鮮魚店「茂勝」では1匹6000～1万5000円程度の価格で並んだが、「お歳暮用」として28本の注文があり、北洋産ベニザケの根強い人気を示していた。海洋水産システム協会（東京）の酒井拓宏・研究開発部長（44）は「適切な時期に出漁すれば、引き網でも確実に魚が取れ

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