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「ズッコケ」の衝撃、信頼できる大人がいた 辻村深月:朝日新聞デジタル

 『ズッコケ文化祭事件』という本がある。那須正幹先生の代表作「ズッコケ三人組」シリーズの中でも、私がとりわけ大好きな一冊だ。  ハチベエ、ハカセ、モーちゃん。いつもの三人組のクラスで文化祭に劇を上演することになり、彼らはその脚本を近所に住む童話作家に依頼する。作家は自分が思う「子どもらしい」劇の脚本を仕上げて渡すが、受け取った子どもたちは勝手にあれこれアレンジしてしまう。主人公の三兄弟は「みんな男子なのは男女差別」と女の子も加わり、彼らの親を攫(さら)う悪い「大魔王」は、社会問題としてニュースを騒がせていた「地上げ屋」へ。クライマックスのなぞなぞ対決は「幼稚園の子がやるみたいでおもしろくない」と、中味を片栗粉に入れ替えた消火器を使っての乱闘シーンヘ――。  �

三人組の活躍、平和だからこそ 那須正幹「ズッコケ三人組」|好書好日

 大学を出て、東京で自動車のセールスマンをしていたころ、電車の中で若い女性がサンテグジュペリの『星の王子さま』を読んでいるのを見かけたんです。なんだか気になって、自分も読んでみたのが児童文学との出会いです。  学生のころ文学賞に応募したこともあったのですが、児童文学を本格的に書き始めたのは20代半ばで会社を辞めてから。広島市の実家に戻って、書道教室を手伝っていました。当時は経済成長のなかで育った子どもを指す「現代っ子」という言葉がはやり。生徒たちと気持ちが通じるか不安でしたが、自分の言葉がちゃんと届いているなと実感できたんです。  書道教室を手伝い始めて9年後の76年、雑誌に連載を始めた『ズッコケ三銃士』が、後の『ズッコケ三人組』シリーズになりました。  主�

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