世論調査では次期総裁トップは河野大臣となっていますが、「ポスト菅」レースは今後、どのような展開となるのでしょうか。国会記者会館から中島記者の報告です。 各派閥がどの候補を支持するのか決めかねる中、総裁選の行方のカギを握ると見られているのが石破元幹事長です。 石破氏はおととい、二階幹事長らと会談していますが、関係者によると、二階氏からは「しっかり頑張れ、困ったら言ってくれ」と激励の言葉がかけられ、石破氏側は二階派から推薦人の協力を得られるものと受け止めています。石破派幹部は「２０人の推薦人の準備は整った」と話していて、今後、情勢を慎重に見極めながら最終判断することにしています。 そして、石破氏が出馬するとなれば影響を受けるのが、河野大臣です。世論調査でトップに立つ河野氏は、党員・党友票で他の候補をリードすると見られていますが、河野氏の周辺は「国民人気の高い石破さんが出てくると党員票が割れる。河野さんにとっては痛手だ」と警戒感を示しています。 一方、出馬表明している岸田前政調会長はきょうも各議員にあいさつ回りを行うなど、支持の拡大に精力的に動いています。 また、高市前総務大臣はこの週末、出馬に向けた政策作りを行ったほか、野田幹事長代行も出馬に意欲を示しています。 総裁選の告示まであと１１日と迫る中、各候補は支持の拡大に向け、今週も動きを活発化させることになります。
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