「心肺停止をした直後、救急病院に搬送されたときが本当にしんどかったです。夫が何か嫌なことを訴えていそうな表情やしぐさをしているのに、何もわかってあげられない。それを痛感するときがしんどかったですし、夫に申し訳なさも感じていました」
「毎日疲れるでしょう、倒れちゃうんじゃない?」「気分転換をしたほうがいい」といった知人たちからの言葉やアドバイスに、初めは深く考えすぎてしまうことも多かった。「自分は本当に倒れてしまうのだろうか…好きで毎日病院に通っているのに…」と思い悩むこともあったが、気持ちを切り替えるきっかけになったのは、そらさんの周囲にいた医療従事者たちの言葉だった。
漫画では「そらさんの直感を信じて行動していい。患者さんのことを一番よくわかっているのは、ずっと一緒にいた家族だと思います」と声をかけてくれた理学療法士さんの言葉や、夫・ぼくちんさんのことを考えて、そらさんと一緒に試行錯誤する病院スタッフたちとのやりとりなど、様々なエピソードが描かれている。
「漫画には『これからも患者さんに向き合って仕事を頑張ります!』といった医療従事者の方々からのコメントもいただけて、とても嬉しく思いました。私は医療従事者の方々に相談できる機会が多々あり、アドバイスをもらいながらお世話ができています。でもそれがなければ知らないことも多かったと思ったので。私の経験が誰かの役に立てばと、コロナ禍で夫に会えない分、夫のことを想いながら漫画を描くことにしました」
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