東京オリンピックのマラソンと競歩の競技が5~8日、札幌市で行われる。大会組織委員会は観戦自粛を呼び掛けるが、市中心部を完全に封鎖はできず、沿道で観客が密集して新型コロナウイルスのさらなる感染拡大につながるのではないかとの懸念もつきまとう。
東京五輪マラソンコース
マラソンの発着点は大通公園(同市中央区)。さっぽろテレビ塔をバックにスタートし、すすきのや中島公園、創成川通り、北海道大構内を巡り、旧道庁赤レンガ庁舎を周回する変則3周で競う。競歩は市営地下鉄さっぽろ―すすきの両駅を結ぶ札幌駅前通りで行われる。
新型コロナの感染拡大が続く中、大会組織委は沿道での観戦自粛を呼び掛けている。沿道では人の密集を防ぐため、大通公園の発着点付近、大通西5~10丁目、創成川公園内、道庁敷地内、北3条広場(アカプラ)を「立ち入り禁止エリア」とする。
マラソンコースとして使用される北海道大では観戦自粛方針を受け、7、8両日の午前5~11時まで、教職員や学生、大会関係者以外の札幌キャンパスへの入構を制限するようホームページなどで告知している。
交通規制は、競歩は札幌駅前通りの周辺道路が5日午後1時半~同7時半▽6日午前2時半~午後7時半で、最長17時間に及ぶ。マラソンは7、8両日とも午前5時ごろから始まり、最長で午前11時ごろまで。コース上は車両や自転車、歩行者の通行・横断ができず、競技開始まではコースに18カ所設けられた歩行者の横断ポイントを渡ることができる。
4日には競歩のリハーサルが行われ、札幌駅前通りが午後3時から同7時まで交通規制される。
各競技の開始日時
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