愛知県一宮市は11日、1995年11月3日に戦後50年と平和都市宣言を記念して光明寺公園(同市光明寺)に埋められたタイムカプセルを市制100周年を記念して掘り起こした。カプセルに収められた物品の作者ら関係者約50人が開封の瞬間を見守った。
約1時間かけて重機で掘り出し、中野正康市長と当時の市長で元県知事の神田真秋さん(69)、市民代表がカプセルを開封。中からは、市民らが手がけた「26年後の一宮」をテーマにした作文やポスター、空襲体験集、航空写真など220点が当時と変わらぬ姿で取り出された。カプセルを開けた当時小学5年のパート、広瀬由布子さん(37)は理想の町として海中都市の絵を入れていた。「記憶がよみがえった。無事26年後を迎えられて良かった」と懐かしそうに話した。神田元市長も、取り出された26年後の市を予想した作文を手に「より住みやすく、明るい町になった事は間違いない。これからも平和で安心できるまちづくりを実現したい」と述べた。
物品は9月1日の市制記念式典に合わせて市役所に展示予定。【川瀬慎一朗】
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