――お二人の家族観について聞かせてください。ドラマでは、自立した一人の子どもとして親の人生にあらためて向き合っていますが、お二人は、この先の人生をどのように送っていきたいと考えていますか?
高橋:僕はもう、臨機応変としか答えようがない感じです(笑)。こういう時に、「一生結婚しません!」とか「◯歳までに結婚します!」とか言う方がキャッチーでいい記事になるんでしょうけど(笑)、僕は、未来のことは決めない方が絶対面白い人生になると信じているんです。いい人が現れたら結婚するし、現れなくても、1人の時間も大好きなんです(笑)。
今の考え自体が、10年前は思いもしなかったこと(吉田)
吉田:私の場合、昔は、「いつか、こういう家族を作るんだろうな」という漠然としたイメージは持っていました。でも、気づけば独身貴族を謳歌(おうか)している(笑)。もはや焦りの時期も去って、今は独り身の楽しさ、気楽さをしみじみと感じているところです。正直、この先、誰かと一緒に暮らすなんて想像できないです(笑)。だとすると、この先私は、孤独との闘いなのかなと思っていて。今いる家族もいなくなって本当に1人になった時に、心が折れないようにその時々で夢中になれる何かを見つけていたいです。
でも、この考え自体が、10年前は思いもしなかったこと。それを思うと、10年後の自分が何を考えているかなんてわかりっこないでしょ? 理想の老後は、南フランスあたりで、のんびり暮らしたいんですけど(笑)。その時のためにコツコツお金を貯(た)めておかないと。
高橋:僕は去年、1人の時間でずっと曲作りしていましたね。もし「寂しい」って思っても、それをテーマにした曲だけで10曲できるかもしれない(笑)。それはそれで、ワクワクします。ただ、そういうモノづくりを超えるワクワクがあるとすれば、それは、好きな人に会うことなんですよね。僕は、今でも両親に会いにいくときは、会ったらムカつくことはわかっていてもワクワクします。だから、いつ会ってもワクワクできる相手が現れたら結婚するだろうし、現れなかったらしない。いま言えるのはそれだけかな。1人は確かに寂しいけど、寂しさには慣れます。寂しさを埋め合わせるものはたくさんあるし。
吉田:1人でいても、寂しくない時間の方が圧倒的に長いですからね。私も1人でいようと決めているわけではないです。今一番イメージしやすいのは、事実婚かなぁ。結婚の形とかにこだわらず、同じマンションの違う部屋に住むんです。結婚しても、絶対に自分のスペースがあった方がいいと思っているので。
高橋:確かに。それはいいですね!
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