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　入沢さんは1971年に新卒で地元群馬県の嬬恋西中に赴任し、77年に移った嬬恋高をスピードスケートの全国的な強豪校に育て上げた。嬬恋村に小中高のスケート一貫教育を根付かせ、89年に県教育委員会に入り、五輪の日本代表コーチを兼ねながら45歳まで第一線で指導。その後は県教委や高校の管理職となって競技から離れ、2009年春、長野原高の校長で教員生活を終えた。「好きなことをやって人生を過ごそう」。教員としてもスケート指導者としても、十分にやりきったと感じていた。 　40代で始めたゴルフにいざ集中すると、メキメキと上達した。スクールに通うほどの熱の入れようで、半年ほどで80台前半のスコアも出した。だが、満たされない。まだ動けると思うと同時にリンクが恋しくなった。気掛かりだった、有力選手が県外

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