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駅弁を最初に売ったのは宇都宮駅 梅干の入った握りめしが二個も

【解説】 駅弁のはじまりは宇都宮駅で売り出されたものから。明治18年(1885)七月に、日本鉄道株式会社が上野─宇都宮間に新線を開通したときのことだった。この史上はじめての駅弁は、ゴマをふりかけた梅干入りの握りめし二個にタクアンを添え、竹の皮で包んだもの。こんな簡単なものでも、値段は五銭で、手間も材料費もかからない握りめしにしては、お高いものだった。二番目は、現在峠の釜めしで有名な横川駅で、同年の十月。三番目は、翌19年に、ダルマ弁当で知られる高崎駅に駅弁が登場した。いずれも当時は握りめしだった。経木の二重折りに惣菜と飯を別々に入れた弁当を売り出したのは、姫路駅が最初で、明治22年の正月のこと。このときの値段はわからないが、明治24年に同じようなものが花巻駅で十銭、沼津駅で

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