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林真理子『小説8050』 ひきこもり題材に見事な落としどころに感嘆|好書好日

 ひきこもり家庭の空気感が圧倒的なリアリティーを持って描かれる。自立支援ビジネス業者のネーミング「KIGARU塾」なども、いかにもありそうで笑ってしまった。家族から見たひきこもり本人の異質性も容赦なく描かれるが、本人の葛藤や苦悩も共感的に描かれており、ありがちな偏見とは一線を画す。ただ1点だけ不満を言えば、確かにひきこもりの家庭内暴力は珍しくないが、来客の前で暴れることはほとんどない。ストーリーを左右する場面ではないが、念のために記しておく。  同じ著者による『下流の宴』では、フリーターの息子への母親の執着ぶりが印象的だったが、本書では父親の頑(かたく)なさが読者を苛立(いらだ)たせるだろう。まともな大人の常識や正論によって、ひきこもり当事者が追いつめられて

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