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　事件は1944年8月5日、オーストラリア東部の町カウラで発生。日本人の捕虜1104人が集団脱走し、うち234人が死亡した。亡くなった日本人は現地に埋葬された。 　映画「カウラは忘れない」の監督は、瀬戸内海放送（KSB）の満田康弘さん（59）。収容所の生存者と交流を続ける山陽女子高校（現・山陽学園高校）の生徒を取材するなかで、事件に関心を持ったという。2009年から約10年をかけ、事件の生存者や収容者の遺族らを取材。現地にも足を運び、地元住民の話を聞いた。映画ではインタビューなどを通して事件の背景を解き明かそうとする。 　映画の中での生存者の証言によると、収容所では食料に不自由することはなく、野球やマージャンも楽しめるほどの状況だった。その一方で、かつての日本では捕虜になることは「恥」と教�

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