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山と渓谷社・萩原浩司さんをつくった井上靖『氷壁』 完璧な描写を支えた「案内人」|好書好日

Share  山岳小説として知られる「氷壁」だが、山の場面は意外に少ない。数えたら全体の2割に満たなかった。しかし山岳描写の完成度は高い。描かれているのは前穂東壁(まえほとうへき)と滝谷(たきだに)という、穂高を代表する困難な岩場。山のエキスパートしか踏み入ることのできない世界だ。  本格的な登山経験のない井上靖がなぜ「氷壁」を書くことができたのか。その背景には登山家で作家の安川茂雄の存在があった。安川は作家仲間の「月見の宴」を穂高で開こうと企画し、井上らを涸沢(からさわ)へと案内した。下山後、安川は井上に「ナイロン・ザイル事件」を紹介する。前穂東壁を登攀(とうはん)中、強度に優れるとされていたナイロン製ザイル(クライミングロープ)が切れて登山者が墜死した事件であ�

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