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ラクガキ キングダムのイメージピクチャー(出典:タイトー)
 スマートフォンに描き込んだキャラクター同士を戦わせて育成するラクガキ キングダムは、PlayStation 2の「ラクガキ王国」シリーズの流れをくむゲーム。「ゲームパッドを使って描くシステムの根底は変えずに、スマートフォンへ移植」(タイトー 開発統括本部 開発4部 プロデューサー 下里陽一氏)している。2021年1月28日のサービス開始以降、約80万のダウンロード件数を数え、"落書き"をアップロードするサイトには約2万ものキャラクターが投稿された。
 絵心がない利用者でもキャラクターをダウンロードして落書きを追加するなど、多彩な遊び方で楽しめるゲームだが、下里氏は「(育成せずに)延々と落書きを続け、(キャラクター育成に用いるアイテムを入手するための)課金をしないユーザーが想定以上にいた。ユーザー層も多様で、“落書き”で作成されたキャラクターを育成して、バトルで勝ち抜いていくゲームだが、自身のキャラクターに愛情を持っているユーザーは、必ずしもバトルを求めていないことが分かった。現在はKPIを分析して課金につなげる手段を模索している」と状況を説明する。
 課金による収益化を目的に利用者数や育成回数、ゲームの流れを数値化して、平均課金単価をKPIに設定しているタイトーだが、従来は同社グループ共通のツールを用いて基本的な数値を取得し、プランナーとエンジニアがともにログなどを抽出しながら分析していたものの、ラクガキ キングダムに限っては、primeNumberとクラウドエースの支援を受けて KPI分析・可視化基盤を構築した。これは分析したいKPIに関する各種データの収集と集計結果の表示を自動で行うデータ基盤で、担当者は管理画面を見るだけで簡単に各種KPIを分析できるようになっている。
KPI分析・可視化基盤の概要図
 当時の状況について、タイトー 開発統括本部室 制作管理課の難波勇介氏は「(従来は)プランナーがエンジニアとともにログを抽出しながら分析し、その結果をゲームに反映させていた。ただ、この方法だと日々の運用スピードに追いつけない。翌日には皆が同じデータを閲覧できる環境を整備したかった」と振り返る。
 難波氏は新たなデータ基盤について「エンジニアが手作業で行っていたログの収集や整理、分析の工数を削減できた」と高く評価する。また、タイトー 開発統括本部室 制作管理課の井川貴之氏は「モバイル開発ではスピード感を求められるが、(新たな基盤構築により)素早く深い分析にたどり着けるようになった。また、従来のデータ取得と比較して、エンジニアの工数削減に寄与したことは大きい。まだ一部手作業で更新する部分もあるが、その際もエンジニアに依頼せずに対応できる」と語る。
 今回、新たな基盤構築によって、従来の手動での集計と比べて1日2~3時間、年間450~500時間の工数削減となり、データ探索や相関分析といった作業に集中できるようになった。今回構築したKPI分析・可視化基盤は、今後リリースされるその他のスマートフォンゲームにも転用していく計画だという。
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