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■メダル視野に雪辱の舞台
 国内ではエリート街道を歩んできた。カヌーを始めたのは小学3年。父の勝美さん(60)と、五輪3大会連続出場した兄の一輝さん(32)が練習する姿を見て艇に乗り始めた。急流が多い天竜川で練習を重ねる中で自然と艇を制御する感覚が磨かれ、高校3年の日本選手権で優勝を果たすなど新星として期待された。
 しかし、世界の壁は高かった。2012年ロンドン五輪の出場権を懸けた前年の世界選手権は、ゲート不通過という痛恨のミスで出場枠を逃した。「五輪に出たい思いが強すぎて空回りしてしまった…」。ショックの余り、引退も考えた。
 それでも父と兄の励ましで気持ちを立て直して復活。16年のリオデジャネイロ五輪は兄妹で出場を果たした。ところが、本番では人工コースの激しい流れに対応できず転覆。まさかの予選落ちに「五輪の雰囲気にのまれてしまった。練習でうまくできても、試合で力を発揮できなければ意味がない」と号泣した。
 2度の大きな挫折が成長の原動力になった。17年から強豪国のスロベニアに渡って武者修行し、自分の弱さと正面から向き合った。人工コースの激流で技術を磨きつつ、体幹を徹底的に強化。当時、日本代表として一緒に海外遠征した一輝さんは「体幹が強くなったことで、激流の中でも波に押されないように艇をコントロールする力がついた」と評価する。
 新型コロナ禍に見舞われたこの1年間は海外で練習を積めなかった。人工コースで練習する機会は大幅に減ったが、逆に天候によって水量が異なる自然の川で水の流れを読む感覚を磨いた。「今ある環境の中で何ができるのか。考える力がついた」と心身ともにたくましくなった。
 この1年間で唯一の公式戦となった昨年10月のワールドカップ(W杯)では女子の日本勢過去最高の7位に入った。実戦機会が少ない点に不安は残るが、「五輪会場の流れは分かっている。自信を持ってスタートに立ちたい」。逆境を力に変えた29歳は満を持して雪辱の舞台に挑む。
 やざわ・あき 飯田西中時代に全日本ジュニア代表に選ばれ、埼玉・東野高3年の2009年に日本選手権女子カヤックシングルを初制覇。NHK杯兼全日本スラローム大会は4連覇を含む通算7度の優勝を誇る。16年リオデジャネイロ五輪は20位。18年アジア大会で金メダル、19年世界選手権は18位。昨年10月のワールドカップ(W杯)で日本勢過去最高の7位に入った。駿河台大出。157センチ、54キロ。29歳。飯田市出身。
地の利を生かして上位を狙うカヌー・スラローム女子カヤックシングルの矢沢亜季

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