木曽の野球盛り上げたい―世代超え交流　木曽青峰高の応援に地元の少年チーム | 信毎web

　１０日、松本市野球場で行われた全国高校野球選手権長野大会の３回戦で、第１シードの松商学園高（松本市）に挑んだ木曽青峰高（木曽町）の応援に、木曽町の少年野球チームの児童らが駆け付けた。木曽郡内では４年前、野球人口の減少に歯止めをかけようと、野球関係者らが「木曽野球会議」を発足させ、高校球児と小、中学生らの交流会を開くなどしてきた。児童らは、先輩たちの戦う姿を目に焼き付けていた。
　この日、球場を訪れたのは木曽町の「福島クラブ」の児童ら十数人。児童らは勝利を信じ、真剣な表情で試合を見守り、拍手で選手を後押しした。試合には０―７の七回コールドで敗れたが、同クラブ６年の上田柊太(しゅうた)君は「負けていても声を出していて格好良かった。（自分も）青峰で野球をやりたい」と話した。
　「木曽から野球の灯を消さないために発足した」。木曽野球会議の堀口泰弘(やすひろ)会長（７６）は言う。４０年前、郡内に１０チーム以上あった少年野球チームは４チームまで減少。郡内の全９中学校には野球部もなく、中学進学を機に野球をやめてしまう児童は少なくなかった。
　木曽の野球を盛り上げたい―と、郡内の野球チームの監督らと結成した野球会議。世代を超えた交流会では高校生が小学生に野球を教えることもあるという。
スタンドで木曽青峰高校野球部の応援をする福島クラブの子どもたち

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