野沢南高野球部、部員集めやっと挑戦の長野大会　０－３３で敗退　山口主将「次はリベンジする」 | 信毎web

　８日に上田県営球場（上田市）で行われた全国高校野球選手権長野大会で、野沢南高校野球部（佐久市）は、部員集めに苦労してようやくそろった９人のチームで挑んだ。試合は長野工業高（長野市）に０―３３と大敗したが、１、２年生中心のナインは心折れることなく５回まで戦い抜き「次はリベンジする」（山口凜大主将）と誓って球場を去った。【１８面参照】
　新型コロナウイルス感染防止のために直接チラシを配る部員勧誘ができなかった。廊下に面した教室の窓にチラシを張るなど工夫し、１年生３人が入部。唯一の３年生が加わり、単独チームで出場がかなった。
　レフトを守った１年の井出幹さん（１５）は、小学生の時に１年ほど軟式野球を経験、中学校ではパソコン部に所属した。やはり「野球が好き」と、高校で野球部に入った。「ボールの硬さや、ボールが飛ぶ時の伸びが軟式と全く違う」と苦戦。ほかの部員に追い付こうと、同じ中学出身の１年の瀬下光さんと自主練習を重ねてきた。
　８日は無安打にとどまったが「しっかり振り抜けば、二塁は越えたかも」と手応えを感じた打席もあった。試合後に「次はヒットを打ってチームに貢献したい」と話した。
　瀬下さんは主将の山口さんと２人で交代してマウンドに立った。大量失点したが「最後まで頑張ろうという意識があった」と石坂篤監督。瀬下さんは「３年生が抜け１人足りなくなってしまうので、まずは部員を集めたい。全員でつなぐ野球で勝ちたい」と話していた。
グラウンドであいさつをする野沢南高のナインら

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