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 6月27日の阪神11Rで行われた第62回宝塚記念(3歳以上オープン、GI、芝2200メートル、定量、13頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が好位追走から直線抜け出し勝利。未対戦だった同じ牝馬でデビューから無傷の6連勝で大阪杯を制したレイパパレを撃破し、改めて現役最強を証明。登録を済ませている凱旋門賞(10月3日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)に向けて弾みのつく勝利となった。タイムは2分10秒9(良)。
 2馬身半差の2着には逃げ粘ったユニコーンライオン(7番人気)、さらにクビ差遅れた3着に2番手追走のレイパパレ(2番人気)が入った。
 クロノジェネシスは、ゴールドシップ以来史上2頭目の連覇、さらにはスピードシンボリ、グラスワンダーに次ぐ史上3頭目、牝馬初のグランプリ3連覇を達成。また、1着賞金1億5000万円を獲得し、牝馬では5頭目となるJRA獲得賞金が10億円を突破した。
 騎乗したC.ルメール騎手は、今年のJRA・GI4勝目で、宝塚記念初制覇。これでJRA・GI完全制覇へ残すは、高松宮記念、大阪杯、朝日杯FS、ホープフルSの4レースとなった。
 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 クロノジェネシス)「よく彼女の隣で競馬をしていましたし、乗りやすいイメージはありました。パドックでもすごくいい感じで歩き方も良かったので自信を持てました。馬のコンディションはとても良かった。いい位置を取れて道中も完璧でしたし、すごくいい脚を使ってくれました。本当にうれしいですね。(凱旋門賞が行われる)ロンシャンは合うと思います。ヨーロッパの血統ですからね。馬場が重くても問題ないし、もっといいパフォーマンスを発揮できると思う。いい挑戦になると思います」
 宝塚記念を勝ったクロノジェネシスは、父バゴ、母クロノロジスト、母の父クロフネという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は15戦8勝(うち海外1戦0勝)。重賞は19年クイーンC(GIII)、秋華賞(GI)、20年京都記念(GII)、宝塚記念(GI)、有馬記念(GI)に次いで6勝目。宝塚記念は管理する斉藤崇史調教師は20年クロノジェネシスに次いで2勝目、騎乗したC.ルメール騎手は初勝利。

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