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〔マーケットアイ〕外為:ドル110円半ば、12日のドル/円出来高は半年ぶり低水準 : comparemela.com
〔マーケットアイ〕外為:ドル110円半ば、12日のドル/円出来高は半年ぶり低水準
ドル/円は110.50円付近で小動き。
市場では、「コロナ禍で実需の動きが鈍っているため、金融機関などの短期筋もポジションを取りにくくなっている」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。
さらに、今年のドル/円は「下げ足を速めそうになると意外と底堅かったり、上昇に弾みがつきそうになると伸び悩んだり、取り扱いが難しい通貨ペアになっている」(同)という。
結果的に、市場では「突っ込んだら負け」というジンクスが成立し、相場のうねりが長続きしないため、個人によるFX(外為証拠金取引)も、ドル/円に関しては下火になっているもようだ。
午前の取引では、ニュージーランド中銀が大規模な資産買い入れプログラム(LSAP)を中止すると発表したことを受け、NZドル/米ドルが0.6965ドル付近から、0.7023ドル付近まで急伸した。現在は0.7014ドル付近。
<12:02> 正午のドルは110円半ば、NZドルに動意 中銀発表で
正午のドルは、前日のNY時間午後5時時点(110.61/65円)に比べて小幅にドル安/円高の110.50円付近で推移している。前日のドル高の流れを引き継ぎ、朝方は堅調に推移したが、仲値公示後は「やや利益確定売りが優勢になった」(国内信託銀行)という。
今晩のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を控え、様子見ムードも広がっている。
パウエル議長の議会証言に関しては、「議長は『インフレは一時的』との見方を示すと予想されるが、これまで何度も繰り返してきた内容だけに、マーケットへのインパクトは限定的になるのではないか」(ソニーフィナンシャルHD・アナリスト、森本淳太郎氏)との見方が出ていた。
他の主要国通貨では、NZドルが対米ドル、対円で急上昇した。ニュージーランド中央銀行は14日の金融政策会合で、政策金利を0.25%に据え置く一方、大規模な資産買い入れプログラムを停止すると発表。
同プログラムの停止はマーケットにとってサプライズとなり、NZドル/米ドルは0.6963ドル付近だったが、政策発表後は0.7020ドルまで上昇した。NZドル/円も一時、77.59円まで上値を追う展開となった。
市場からは、「金融政策の方向性をみればNZドルにとって追い風となっているが、オセアニア通貨はマーケットのセンチメントや原油価格に左右される面も大きい」(ソニーフィナンシャルHD・森本氏)といい、NZドル高が続くかどうかは不透明だという。
<11:36> NZドルが急上昇、大規模な資産買い入れを停止と中銀が発表
ニュージーランド中央銀行は14日の金融政策会合で、政策金利を0.25%に据え置く一方、大規模な資産買い入れプログラムを停止すると発表した。
政策発表前は、NZドル/米ドルは0.6963ドル付近だったが、政策発表後は0.7020ドルまで上昇。市場からは「ニュージーランド中銀のタカ派シフトは予想されていたことだったが、大規模な資産買い入れプログラムの停止は織り込まれておらず、サプライズになったようだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。
NZドルは対円でも上昇。現在、NZドル/円は77.39円付近で取引されている。
<09:08> ユーロは約3カ月ぶり安値圏、ラガルド総裁のハト派発言が重し
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、13日に公表された英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、拙速な政策引き締めに動いたという過去の過ちをECBは繰り返さないと述べた。
市場からは、ラガルド総裁をはじめ、ECBメンバーはハト派的な姿勢を維持しており、「ドルが買われる裏でユーロ売りを誘っているようだ」(FX会社関係者)との声が聞かれた。
一方、ドル/円は110.64円付近。朝方からしっかりした値動きで、下値を探るような雰囲気はみられていない。
<07:44> ドル110.20─111.00円の見通し、ドル高継続するか焦点に
きょうの予想レンジはドル/円が110.20―111.00円、ユーロ/ドルが1.1730─1.1830ドル、ユーロ/円が129.80―130.80円付近。
現在、ドル/円は110.59円付近、ユーロ/ドルは1.1779ドル付近、ユーロ/円は130.26円付近で推移している。
前日のNY市場では、ドル指数が上昇。米消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びる中、インフレ懸念が台頭した。6月CPIは前年同月比5.4%上昇と、前月の5.0%から加速し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びとなった。
きょうのドル/円相場は、昨日のNY時間にみられたドル高の流れが継続するかどうかが焦点になりそうだ。市場予想を上回るCPIの結果や米長期金利の上昇を受けて、ドルは堅調な地合いとなっている。
ただ、市場では「米連邦準備理事会(FRB)はインフレは一時的との見方を崩しておらず、今後のドル/円の動向を占う上でも今晩米国で控えているパウエルFRB議長の議会証言の内容を見極めたいというマーケット参加者が多い」(上田東短フォレックス・営業推進室長、阪井勇蔵氏)との指摘が聞かれた。
パウエル議長の発言を確認したいとの思惑から、東京時間では様子見姿勢が強まる可能性もあるという。
一方、ユーロは節目の1.18ドルを下回り、約3カ月ぶりの低水準となっている。欧州中央銀行(ECB)はハト派姿勢を崩しておらず、デルタ変異株の感染が広がっていることがユーロの重しとなっている。「ユーロは値ごろ感から買いが入る可能性もあるが、上値の重い展開が続きそうだ」(阪井氏)という。
国内では5月鉱工業生産確報(経済産業省)が公表予定となっている。海外では、米国で6月卸売物価指数(労働省)が発表されるほか、ニュージーランド、トルコ、カナダの中央銀行が政策金利発表を行う予定。
全スポットレート(ロイターデータ)
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