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 7月13日 中国人民銀行(中央銀行)の盛松成・元調査統計局長は13日、経済ニュースサイト「新浪財経」が掲載した解説記事で、人民銀による預金準備率引き下げは当局が米金融政策のシフトに対応する余地を与え、将来的に人民元の下押し圧力を和らげる可能性があると指摘した。写真は人民銀行。2018年9月、北京で撮影(2021年 ロイター/Jason Lee)
[上海 13日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の盛松成・元調査統計局長は13日、経済ニュースサイト「新浪財経」が掲載した解説記事で、人民銀による預金準備率引き下げは当局が米金融政策のシフトに対応する余地を与え、将来的に人民元の下押し圧力を和らげる可能性があると指摘した。
人民銀は9日、銀行の預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。実施は15日で、約1兆元(1544億4000万ドル)の長期流動性が経済に供給される。
盛氏は、預金準備率引き下げは「米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の将来的なシフトに対応する政策余地の確保を可能にする」と指摘。
「FRBの刺激策引き揚げは米中間のスプレッドを狭め、資金フローを逆転させ、ホットマネーの中国からの流出につながる」と分析。「預金準備率引き下げは(中国の)金利をある程度押し下げる可能性があり、ホットマネーの流入を鈍らせ、中国の金融政策の将来的シフトに余地を残し、元の将来的な下落圧力を和らげることになる」とした。
また、中国の経済回復はなお不十分で不均衡との見解を示し、中小銀行への圧力と地方政府の債務リスクに言及した。「市場への流動性供給は金融リスク予防に有効だ」と論じた。

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