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荏原製作所が納入した大深度地下排水機場は、全国に数カ所ある。中でも今年3月にポンプ設備の増設工事を終えたばかりで、国内有数の規模を誇るのが、広島市の新千田ポンプ場だ。この増設により新千田ポンプ場の排水能力は以前の1.4倍にまで高まった。
新千田ポンプ場(広島市中区)大型ポンプを地下約30mに増設する難易度の高い施工を、優れた技術力で実現した
豪雨時は、短時間で急激に雨水が排水機場に流れてくる。「全速全水位先行待機」とはポンプの始動、排水が間に合わないというリスクに対し、水位を問わずポンプを始動できる特殊な技術を指す。
また、インフラ設備としては、生活用水や工業用水などを供給する揚水設備もある。全長約100kmに及ぶ千葉県の房総導水路にある横芝揚水機場では、老朽化したポンプ設備の大改修を行った。機械、電気、制御設備を含むシステムの設計、製造、据え付けまでを同社が担当。この事業の難点は、365日稼働している設備を通常通り運用しながらポンプを更新しなければならないことだ。
揚水機場に対する工事の影響を最小限にすべく、仮設設備を設置しポンプ1台ずつの更新とした。更新にあたっては、既設ポンプと比べ性能が高い新型ポンプとしている。また、今後の維持管理に配慮した「状態監視保全」の監視システムも導入。部品交換や整備のタイミングを最適化し、維持コストを低減する。
このような高難度の設備更新を、全国のインフラ施設が必要としている。同社は、信頼性・経済性に優れた技術の開発に日々取り組み、これからもインフラの強靭化に貢献していく。
「E-Vision2030」で
打ち出す社会貢献への使命
2020年、荏原製作所は約10年後の2030年に向けた長期ビジョン「E-Vision2030」を打ち出した。「技術で、熱く、世界を支える」のスローガンのもと、5つのマテリアリティ(重要課題)のトップに掲げたのは「持続可能な社会づくりへの貢献」だ。具体的なテーマとして「自然災害の激甚化に対応するインフラの強靭化に貢献する」や、「世界中に水を届ける」などを明記した。
「ESG経営やSDGsへ向かう流れを受け、社会貢献の重要性を経営方針として明確に打ち出しました。中でも社会インフラ向けポンプに関わる事業部門は最も直接的に関与しているところです。インフラの建設・維持管理は目に見えにくい仕事ですが、日本の将来の安全・安心を担った仕事ですから、社員のモチベーションも高揚しています」(喜田氏)
水害リスクが高まる中、河川の氾濫や都市部の洪水を防ぐには排水機場のさらなる機能向上が欠かせない。行政もあらゆる手を打とうとしている。業界を代表する企業の1社として、重大な責任を感じていると喜田氏は言う。
同社は他にも「E-Vision2030」を通し、安全・安心な暮らしの実現に向け、国ごとのニーズを的確に把握し世界中の人に水を届ける事業を進めている。2020年から海外グループ会社のEBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.(本社ブラジル)を通じてソーラーポンプの海外展開をスタートした。
ソーラーポンプ 「 ÉCAROS 」シリーズブラジルでソーラーポンプの販売を開始。電気が通っていない地域で取水が可能に
今日、社会貢献はあらゆる企業にとって重要なテーマになりつつある。日本の水ビジネスが貢献できる分野は国内外に多数ある。世界有数のポンプ技術を通じて、同社はこれからも社会の様々なニーズに応えていく。

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