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ステージナタリー
変わることを恐れず演じる、富田靖子&松下洸平の「母と暮せば」開幕
変わることを恐れず演じる、富田靖子&松下洸平の「母と暮せば」開幕
2021年7月4日 13:15
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こまつ座「母と暮せば」が昨日7月3日、プレビュー公演を経て東京・紀伊國屋ホールで開幕した。
栗山民也の演出で舞台化した作品。長崎で被爆した母と、幽霊となった息子の交流を描く。今回は舞台版のオリジナルキャストである
松下洸平の顔合わせで送る。
開幕に際し、富田は「再演は難しい……よく聞く言葉です」と再演の難しさを語り、松下は「この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています」と意気込んだ。また、栗山は初日を終えて「稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました」「つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば」と思いを語った。
公演は7月14日まで。なお、本作は公演終了後の期間となる8月6日12:00から9日23:59まで、Confetti Streaming Theaterで配信が行われる予定だ。詳細は公式サイトで確認を。
富田靖子コメント
絶対的なきらめき……
危うさ……
脆さ……
うそじゃないじぶんでいるために
松下洸平コメント
稽古を重ねていく度に、初演と比べて静けさと怒りが増していっている事を感じました。
この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています。
演出の栗山民也さん、共演の富田靖子さんと共に新たな「母と暮せば」を上演します。是非ご覧下さい。
畑澤聖悟コメント
今回の再演を世界でいちばん喜んでいるのはこの私です。
井上ひさし先生、演出の栗山民也さん、伸子役の富田靖子さん、浩二役の松下洸平さん、スタッフの皆さんによって紡がれる命の物語が、あの日長崎で失われた七万四千の尊い命と、全ての日本人と、全ての人類に届きますように。
栗山民也コメント
悲喜劇という言葉がぴったりな、このとんでもなく不条理な日々のなかで、私たちは一つの作品の稽古を続けてきました。そして今夕、その「母と暮せば」の幕が開きました。それは76年前の長崎、戦時下での生活を続ける母と息子の上に原爆が炸裂した、その3年後の物語です。一人は生き残り、一人は熱で一瞬のうちに溶けて死にました。そして二人は、再会します。
稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました。「……きっと一瞬のことやったと思う。」この劇中のセリフのように、犠牲になった人たちのことをずっと考えていました。そして、毎日のテレビに映し出される報道に激しく敏感に、一人の命さえ決して奪われてはいけないと願うのです。つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば。
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こまつ座 第137回公演「母と暮せば」
2021年7月2日(金)~14日(水)※7月2日はプレビュー公演
東京都 紀伊國屋ホール
原案:

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