「いじめSOS見逃さない」　岩手の中2死亡から6年、再発防止誓う

　同校では例年7月上旬、全校生徒が集まって命の大切さを確認する「命の授業」を実施してきた。今年は2日に「SOSの出し方教室」と題し、周囲に悩みを相談することの大切さなどを専門家が伝えた。
　町の教育委員会によると、町内の小中学校の校長が集まる月1回の会議でいじめの情報共有を継続している。町は「いじめ見逃し0（ぜろ）」を掲げ、アンケートや生徒らの情報からのいじめ発見に努めており、2020年度の町内のいじめ認知件数は小学校474件、中学校214件の計688件と過去最多を記録した。
　また同町教委はSNS（ネット交流サービス）でのいじめを防ぐため、職員がタブレットなどを駆使しての「ネットパトロール」も実施。和田修・町教育長は「いじめは子供たちの身近でいつでも起こり得る、非常に根深い問題。子供たちはどこかでいじめ被害を吐露する。その小さなSOSを周囲の大人が見逃さないよう町全体で取り組む」と話した。【山田豊】
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