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 「理由を先に読み上げる」。結城剛行裁判長の言葉に、小松被告は、かすれた声で「はい」と何度も繰り返した。
 妻恵さん(当時33歳)、長女夢妃(むうあ)さん(同11歳)、長男幸虎(たから)さん(同7歳)、次男龍煌(りゅあ)ちゃん(同5歳)、三男頼瑠(らいる)ちゃんと四男澪瑠(れいる)ちゃん(ともに同3歳)――。殺害された家族の名と判決理由が50分にわたって読み上げられた。
 小松被告は鮮やかな青の長袖シャツにグレーのスラックス、坊主頭に眼鏡で公判に臨んだ。これまでの公判で身動きすらしなかったが、この日は肩を上下させ、顔をゆがませて朗読を聞き続けた。
 動きが止まったのは、「被告を死刑に処す」と言い渡した瞬間だった。その後、また小刻みに体を揺らし始めたものの、深くお辞儀をすると刑務官に促されて法廷を後にした。
 判決後の会見で、20代の男性裁判員は「被告が何を考えているのか分からなかった」とコメント。一方で、20代女性裁判員は「被告の記憶がなく判断に悩んだが、証拠は十分だった。ただ、司法を学んでいない私が死刑に関与していいのかと思った」と振り返った。
 小沼典彦弁護士は、小松被告の訴訟能力を認めた判決について、「(医師の)診断で判断すべきだった」と批判。控訴については、「明日にでも意思を確認したいが、判決理由を理解しているのかどうか……」と話していた。【森永亨、長屋美乃里】
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