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 山里を丸ごと学びの場に――。山間部にありながらITベンチャーが次々と進出している徳島県神山町に、東京の若手経営者が私立の高等専門学校「神山まるごと高専(仮称)」を開校する計画を進めている。メンバーは「起業家精神が宿る神山で、新しいものをつくろうと挑む次の起業家を育てたい」と意気込む。
 神山町はかつて林業で栄えたが、その衰退とともに過疎化が進み、県が2002年から、対策として高速無線通信網を整備した。これを活用しようと、米スタンフォード大大学院を修了して実家に戻ってきた大南信也さん(68)らが、NPO法人「グリーンバレー」を設立。滞在しながら創作する芸術家やITベンチャーの誘致を始めた。名刺管理サービスを手掛ける「Sansan(サンサン)」(東京)が10年、古民家を改修してサテライトオフィスを開設したのを皮切りに、14社が進出している。
 同社の寺田親弘社長(44)ら経営者有志が、起業家精神が蓄積されてきた神山で専門的に学ぶ高専の設立を発案した。従来の高専はものづくりなどの技術教育が中心だが、プログラミングなどのIT教育、建築やアートなどのデザイン教育を、起業家らから直接学ぶ構想だ。校長には衣料通販ZOZO(ゾゾ)の元最高技術責任者(CTO)、大蔵峰樹さん(44)が就任する。
Sansanが神山町の古民家に開設したサテライトオフィス。山里にITベンチャーが集積している=同社提供
 寺田さんらが6月、「学校づくりに多くの人に参加してほしい」と、1期生の先輩役となって相談に乗る公式メンバー1000人を募ったところ、わずか3日で達成した。校舎の改築や図書の購入、学生の奨学金のための資金は、クラウドファンディング(https://www.makuake.com/project/kamiyama-marugoto/)で8月29日まで募る。
 高専の理事長に就任する寺田さんは「神山は現在も過疎の問題を抱えている。若い人たちが学ぶことで、イノベーションのハブ(拠点)として20年、50年と未来につないでいければ」と期待。大南さんは「多様な人たちが持つ多彩な能力と住民の思いが結集して、地方の課題解決につながる。資源を持たない地域にとって大きな希望になる」と話した。
 同校は引き続き、数学や工業デザインなどの教職員を募集している。問い合わせはサイト(https://kamiyama-marugoto.com/)へ。【錦織祐一】
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