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 有朋高通信制は、自宅学習を中心として週1回程度、同高や道内32の協力校に通い、通常は4年(最短3年)で卒業する。
 岡田さんは「一人でも多くの生徒と交流し、人と関わることの楽しさや素晴らしさを伝えたい」との思いから、3年次の2019年12月に生徒会長に就任。しかし、その直後から全道で感染が拡大し、9月まで休校となった。通信制の全道の生徒が札幌に集まって学ぶ「夏季スクーリング」では例年、生徒会が交流会を開いていたが、スクーリング自体が中止に。各地の協力校生徒会との会議なども行うことができなかった。
 「生徒会長として何もできないまま卒業したら、後悔するんじゃないだろうか」。卒業まで半年に迫った10月、親や教員と何度も相談し、学校にもう1年残って生徒会長を続けることを決意した。有朋高に強い思いを抱くのは、さまざまな友人との出会いを通じ、生きる強さを与えてくれた大切な場所だからだ。
 岡田さんはオホーツク管内遠軽町出身で、小5の時に親が離婚し、父の元で幼いきょうだい3人と生活。その翌年、別居していた当時19歳の兄が自殺した。父は家を空けがちで、子どもたちの世話や家事を担い心身とも疲弊。中2の時には自らも死も考えたが、思いとどまり、きょうだいで母の元へ身を寄せた。
 2017年、同高通信制に入学して旭川の協力校に通った。親友とアイスを食べ、カラオケを楽しみ、「味わえると思っていなかった青春」を実感した。学校生活をもっと経験したいと、3年次で生徒会活動が盛んな札幌へ移った。
 札幌では、不登校を経験した人や資格取得を目指す社会人、子育て中の主婦らと机を並べた。それぞれが悩みを抱えながら学んでいることを知り、自らの境遇も話せるように。昨年度の校内の生活体験発表大会では、自らのこれまでの歩みを振り返りつつ、人との出会いの素晴らしさを力強く訴えた。当時、生徒会顧問だった札幌北高定時制の林和彦教諭(49)は「学校生活にかける思いが強く、その表現力が抜きんでている」と高く評価。岡田さんは全国大会にも出場した。
 生徒会長として、登校時はほとんどの時間を生徒会室で過ごし、部屋をのぞきに来る生徒に笑顔で声をかける。元紺谷尊広(もとこんや・たかひろ)校長は「前向きでエネルギッシュ」と信頼を置く。
 「最終年次」の今年も感染収束は見通せないが、16日から3日間、昨年中止された夏季スクーリングが行われ、生徒会主催の交流会も開く予定だ。岡田さんら生徒会メンバーは、土日などにも集まって準備を進める。感染対策を徹底して屋外でイベントを開く計画で、「どんな形でも、皆が楽しく過ごせる場をつくりたい」と意気込んでいる。(岩崎志帆)
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