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日本の城を知り尽くした城郭ライター萩原さちこさんが、各地の城をめぐり、見どころや最新情報、ときにはグルメ情報もお伝えする連載「城旅へようこそ」。今回は鳥取市の大崎城です。鳥取城への補給ルートの要でした。海沿いの丘陵に築かれた眺望抜群の城を訪ねてみると……。
【動画】大崎城を訪ねて
豊臣(羽柴)秀吉による過酷な籠城(ろうじょう)戦の末、落城した鳥取城。秀吉が長期的に構築した包囲網のうち、攻略した支城によって陸路や海路を完全封鎖する包囲網のカギとなった城の一つが、大崎城(鳥取市)だ。
攻める側にとって、籠城側への兵糧の搬入と援軍を断つことは、勝利の必須条件だ。兵糧があればいつまでも籠城でき、それを糧にしばらく辛抱されれば援軍の到着を許してしまう。どんなに大軍で包囲していても、援軍が来れば挟み撃ちされ、一気に劣勢に転じることも十分にありえる。だからこそ、籠城する側は兵糧を運び入れるルート、援軍が救援に向かえるルートを確保し、ライフラインを死守すべく、地の利を活かしながら予防線を張るのだ。反対に、攻める側はいかに兵糧のルートを阻止し、援軍のルートを断ち切って孤立させるかが勝利の条件となる。
大崎城は鳥取城の毛利方にとって、支援ルートの中継地となる重要な支城だった。日本海に面して突き出す丘陵上にあり、伯耆(ほうき=鳥取県西部)方面から日本海を経由して因幡(いなば=鳥取県東部)の賀露(かろ)の湊(みなと)へと通じる海上輸送の拠点となる。籠城時、鳥取城主の吉川経家(きっかわ・つねいえ)も大崎城を重視し、大崎城のほか連携する勝山城(鳥取市)や泊城(鳥取県湯梨浜町)を攻撃してくると予測している。
東の海岸から見上げる大崎城
鳥取城とともに山名氏の城として機能していた大崎城は、1544(天文13)年に尼子晴久が因幡攻めを行った際にも攻撃対象とされている。その後、毛利元就が出雲・伯耆に進出すると、この地域は毛利方の南条氏や武田氏などの勢力下で翻弄(ほんろう)された。
織田氏との敵対が深まった頃、毛利方は但馬(たじま=兵庫県北部)・因幡を勢力の縁辺部としていた。ところが、1579(天正7)年に東伯耆の南条元続と備前(岡山県南東部)の宇喜多直家が織田方へ寝返ると状況は一変。毛利方の主兵力が山陽側に後退した形となって但馬・因幡の毛利勢力は孤立し、織田方の秀吉に攻略された。1580(天正8)年、鳥取城主の山名豊国も秀吉に降伏。これが第一次因幡攻めだ。そして山名豊国が追放されると、代理の鳥取城主として吉川経家が入り、秀吉の第二次因幡攻めを受けた。
主郭の櫓(やぐら)台
そこで秀吉は、家臣の宮部継潤(けいじゅん)に雁金山砦を奪わせて鳥取城と丸山城を分断。その上で、鳥取城周辺の諸城に堀や柵を徹底的に構築した。
一方、日本海を経由した物資輸送の拠点となる賀露の湊は、細川藤孝の家臣、松井康之が占拠。その後、松井水軍は毛利方の船団が停泊する泊(とまり)城を攻撃した。毛利方は軍船65隻を失うなど多数討ち取られ、大崎城からの援軍も敗北し、大崎城のふもとは焼かれたとされる。これによって毛利方の鳥取城支援ルートは完全に遮断され。1カ月後に鳥取城は開城した。

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