F1撤退　ホンダの挑戦が残したもの：朝日新聞デジタル

エンジンの時代が終わるようなさびしさ　これからも「突き抜けた会社」で　竹本勝紀さん（銚子電鉄社長）
　エンジンの時代が終わってしまう――。ホンダのF1終了を聞いて、やはりさびしさを覚えました。
銚子電鉄社長の竹本勝紀さん
　F1もずっと見ています。記憶に残るのは、1980～90年代前半です。ホンダのエンジンがサーキットを席巻した。古舘伊知郎さんの実況中継や、中嶋悟さんや鈴木亜久里さんら日本人ドライバーの活躍も印象的でした。
　振り返ると、ホンダF1は20世紀の置き土産だったのかもしれません。自家用車（カー）は豊かさの象徴としてカラーテレビ、クーラーと並ぶ「3C」としてもてはやされました。経済成長とともに所得が上がれば、車を買うのが当たり前になった。世界の強豪を相手にF1で活躍するホンダは、ファンには「突き抜けた存在」に映りました。しかし21世紀に入り、日本経済の勢いが失われると、F1の意義も変わったのでしょう。
記事後半では、大島商船高等専門学校教授の石田依子さんが、従来型のF1は「御用済み」かもしれないと指摘します。そして、ホンダの執行職でモータースポーツ担当の渡辺康治さんがF1撤退と新たな挑戦に込めた「ホンダのDNA」について語ります。

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