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 名古屋港水族館(名古屋市港区)で飼育されているアカウミガメが今年も卵を産んだ。1991年に静岡県の焼津沖で定置網にかかり、館にやってきたため、年齢不詳。これまでに産んだ卵は4867個を数える。アカウミガメが一生にどのくらいの数の卵を産むのかは分かっていない。多くの子が海に放たれ、最先端のウミガメ研究に貢献する偉大な母の名は「CcW―06」。通称で「6番」と呼ばれている。
 施設にある人工砂浜でウミガメ類が産卵することは珍しく、95年に名古屋港水族館が世界で初めて施設での繁殖に成功した。翌96年には6番も館で産卵した。
 昨年、6番の子どもで同館生まれの通称・11番が、孵化(ふか)から23年で初めて卵を産んだ。このことから、アカウミガメの雌が成熟するには20年ほどかかるとみられる。今から25年前の1996年が最初の産卵だったと仮定すると、正確な年齢は不明なものの、6番は「少なくとも45歳ぐらい」と推定できるという。
 アカウミガメの産卵期は5~8月。交尾した雌が産卵する。飼育員の森昌範さん(46)によると、産卵日の6番の行動は「100キロ近い体で1時間ほど、(人工砂浜を)もじょもじょ動く。産み心地のいい場所を探しているみたい」。後ろ脚で深さ約40センチの穴を掘り、約20分かけて産卵する。6番は今年、5月中に3回、6月に1回、計283個を産んだ。
 水族館は映像で産卵を確認し、卵は全て掘り起こして回収、隣接するカメ類繁殖研究施設の人工孵化(ふか)場の砂場に埋め戻す。孵化まで約2カ月かかる。6番の子どもの多くは海に放たれ、その後の調査で、米・カリフォルニア沖を回遊する個体も確認されている。
 現在、館では成体の雌雄3匹ずつを飼育している。通算産卵回数58回の6番を、飼育員は「繁殖のエース」と称する。名古屋港水族館はウミガメ研究の最先端を歩んでいる。その研究を支える6番には、2015年、公益財団法人日本動物愛護協会の「日本動物大賞・功労動物賞」が贈られた。
 いつも水槽の底でじっとしていて、呼吸のために水面に顔を出す時くらいしか動かないという6番。森さんは「他の個体の甲羅の色つやと比べると、年なのかなと思う」と話す。今年も産卵したことにほっとする一方、心配もある。
 「モテるのか、雄に追いかけられて砂浜に避難することもある。上陸が長いと脱水症状になるので、飼育員たちで水槽に押し戻す。休ませてあげたい」
専用水槽、人工砂浜…ウミガメ飼育研究に注力
 1992年の開館当初から、絶滅危惧種であるウミガメ類の繁殖研究に力を入れている。ウミガメ研究者で初代館長の内田至(いたる)さん(88)のもと、ドーナツ形の「ウミガメ回遊水槽」と人工砂浜を設けた。ウミガメを他の生き物と同じ水槽で展示する施設もあるが、名古屋港水族館ではウミガメ類専用の水槽を備える。
 南館に隣接する「カメ類繁殖…

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