メッセンジャーから学ぼうと思ったのは、すごい感情を出す投手で1球に対して熱くなることもありましたけど、そうやって1球に対してのこだわりは強かったところです。そういう1球の大切さというのは、今も大切にしています。
中継ぎへの配置転換は16年のシーズン終盤に告げられました。金本監督から「先発で十分やりきっただろう。俺は中継ぎで期待しているから、頑張ってくれ」という声をかけてもらいました。そうやって違う場所でも期待してもらっていることはすごくありがたいことだったので、何とか期待に応えたいと思っていました。
これまでずっと先発として投げてきていたので、中継ぎは全てが新しい経験でした。先発の時よりも1球がすごく重くなってくる。そういったことで、後悔がないようにやるというこだわりはありました。
大事なのは与えられたイニングをゼロで抑えることです。「しっかり3人で終えることができてよかったです」や「0点で抑えることができてよかったです」など一時、“塩対応コメント”としてファンの方の中で話題になっていましたが、文字で見ているからそう感じるだけだと思います(笑い)。当然、投げていて喜怒哀楽はありますし、その日、抑えても次の日に試合がありますし、同じ打者とやることもある。そういうことを考えると、感情の起伏がない方がいいんじゃないかなと思っているので、あまり感情は表に出さないようにしています。
オールスターも終わり、侍の合宿も始まり、いよいよ東京五輪を迎えます。たくさんすごい選手がいる中で、その一人に選んでもらいました。何とか自分の100%の力を出して、期待に応えたいと思います。(阪神タイガース投手)続きを見る
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