絵本の出版は、震災から丸１０年が過ぎ、風化防止への願いを込めてスタートした福島民友新聞社の「震災伝承プロジェクト」の一環。東日本大震災・原子力災害伝承館（双葉町）の語り部の話を基に、柔らかいタッチが特徴的な絵本作家の松本春野さんが手掛けた。
寄贈式では、中川俊哉社長が「震災を知らない世代に教訓を語り継ぐきっかけにしてほしい」と平栗裕治理事長に絵本を手渡した。平栗理事長は「将来を担う子どもたちに思いを伝えたい」と述べた。今回は１４０冊を寄贈し、連合会の加盟１３２園に配布する。
絵本は７月３１日に発売された。価格は１６５０円。県内各書店や東日本大震災・原子力災害伝承館、福島民友新聞社本社、福島民友新聞販売店で取り扱っている。問い合わせは福島民友新聞社営業局�
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東日本大震災が起きた２０１１年から福島県いわき市の学童クラブに毎年ジャガイモを贈っている松川町の果樹農家、原直文さん（７１）が、３１日に一緒にジャガイモを収穫するボランティアを募っている。同市にも津波や東京電力福島第１原発事故で被災した世帯が多い。震災１０年の節目の年だが、「本当の復興には時間がかかる。被災者の心が折れないよう、多くの人と活動を続けたい」という。
震災直後に知人を介して支援先を探し、同市の学童クラブ約２０カ所にジャガイモを贈り始めた。現地の運営団体の一つ「キッズスマイルＦＰいわき」によると、クラブには原発事故で避難し、転居してきた子も通っているという。
同県双葉町などの帰還困難区域を訪ねた際、バリケードで封鎖された商店や住宅を見て「避難�