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酒気帯び運転で対向車と衝突した軽乗用車=昨年9月、天童市内(画像を一部加工しています)
 飲酒運転がなくならない。国土交通省東北運輸局管内のトラックやバス、タクシーなど事業用車で近年増加しており、昨年は2008年以降で最多。本県も15~18年のゼロ件から、19年は3件、20年は2件(いずれもトラック)となっている。先月末に千葉県八街(やちまた)市の死傷事故もあり、県警は取り締まりを強化。山形警察署は6~7月の摘発件数が急増したため、16日に緊急会議を開き、飲酒運転根絶に向け認識を共有した。
 八街事故約2週間前の6月11日、東北運輸局は「飲酒運転防止の徹底について」という通達を出した。20年に11件と過去最多だったにもかかわらず、同日時点で既に4件発生したためだ。国交省は飲酒運転ゼロの目標を掲げており、通達文の中で「誠に遺憾」と強く批判。営業所を出た後の事故で発覚する場合が多いとし「把握しているのは氷山の一角。飲酒運転が隠れて恒常的に行われていることが懸念される」とした。
 県警交通企画課によると、昨年4月には鶴岡市で貨物車が逸脱し、水田に転落。夜に自宅で飲酒し休んだ後、深夜の出勤途中だった。今月5日には秋田県の大型トラックが金山町の国道13号で当て逃げ。男性運転手は当初飲酒を否定していたが、車内に焼酎の容器があり「喉が渇いたので飲んだ」と話したという。
 車内飲酒がなくならない原因について、山形運輸支局担当者は「トラックは1人で長時間移動で泊まりを伴う場合もあり、人の目が入りにくい」と指摘する。遠隔でアルコール検知できる機器を導入するなど事業所の指導体制を正していくほか、運転手の依存症チェックなどソフト面も強化する必要があるという。同支局は▽運転者の実態▽点呼義務の履行状況▽指導教育の現状―などを監査し、重大な違反があれば、事業停止や業者名のホームページ公開などで対応している。
摘発最悪ペース、山形署で緊急会議
 管内の摘発件数は今年1~5月は6件だったが、6月から急増。今月15日までで17件と県内最悪ペースとなったことを受けて開催した。同署の分析では、午前6時~午後6時の摘発が4割、平日が半数を占めているという。
 この日は、約30人が課題や対策を協議。バス会社は運転士に出勤停止など規定があることや、個人の体格に応じた飲酒量でアルコール残存時間を計算し、認識させていることを紹介した。一方、長時間勤務の現場では、営業所に戻ってこないためアルコール検知ができず、個人に自覚を促すしかないなどの苦しい胸の内を明かす業者もあった。
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