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 韓国政府が7月2日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.4%上昇し、2012年4月以来約9年ぶりの高水準だった5月の2.6%からペースは鈍化したものの、3カ月連続で2%を上回った。2020年5月、ソウルで撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 2日 ロイター] - 韓国政府が2日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.4%上昇し、2012年4月以来約9年ぶりの高水準だった5月の2.6%からペースは鈍化したものの、3カ月連続で2%を上回った。利上げ圧力が増している。
ロイターがまとめたエコノミスト17人の予想中央値2.5%はやや下回った。
多くのエコノミストは現在、早ければ第3・四半期に利上げがあると見込んでいる。韓国はアジアで最初に新型コロナウイルス流行期の金融刺激策から手を引き、緩和政策の正常化に着手すると見られている。
DBSのエコノミスト、Ma Tieying氏は「われわれは現在、韓国中銀が第4・四半期に利上げを開始し、その後のサイクルでは年間25─50ベーシスポイントの利上げを実施すると予想している」と述べた。
キャピタル・エコノミクスは今週のノートで、8月の利上げを予想した。
変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコアCPIは前年比1.2%上昇し、18年11月以来の伸びだった5月と変わらなかった。
農産物・畜産・水産品の価格下落が主因。工業製品、住宅やサービスの価格は上昇した。
ユジン投資証券のエコノミスト、Kim Yeon-jin氏は「今後数カ月は、引き続き比較対象となる前年同期の水準が低く、モンスーンや秋夕の祝日を控えて生鮮食品も値上がりしそうだ。インフレ率はしばらく2%超で推移するだろう」と指摘。
「政府が計画している補正予算と現金給付も、サービス部門の押し上げや需要拡大につながる公算が大きい」と述べた。
ANZのエコノミスト、Krystal Tan氏は「最近急増している国内のウイルス感染が急速に収束し、ワクチン接種のペースが加速すれば、第3・四半期の利上げはあり得る。ただ、現状では第4・四半期の可能性の方が高いようだ」と述べた。
26歳のある専業主婦は「ズッキーニと春タマネギの値段が高く、買うのをやめた。上半期の生活費は前年比で20%近く増えている」と述べた。
製造業の投入コストも上昇しており、中銀の今週のリポートによると、調査対象となった281社の49%は顧客に価格を転嫁していると回答した。

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