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 プロ野球西鉄ライオンズの本拠地だった平和台球場(福岡市中央区)の設計図が、同市内で見つかった。1958年の全面改装時の図面で、98年に解体されるまでファンに多くの思い出と感動を与えた「舞台」の姿形を伝える貴重な資料といえる。8月7、8日に同市の西鉄グランドホテルで開かれる「西鉄ライオンズの軌跡展」で公開される。
 平和台球場は49年3月、福岡市議会が市営球場として設置を決定。平和台総合運動場の一角に着工し、12月に球場開きをした。50年には福岡に誕生したプロ野球球団の西日本パイレーツの本拠地、西鉄クリッパースの準本拠地となり、51年からは両球団が合併した西鉄ライオンズのホーム球場として使われてきた。
 ただ、当時の球場は収容人員が2万人台で、外野席は土盛り。フェンスも低く、スコアボードも小さかったため全面改装することに。ライオンズの親会社、西鉄が工事費1億6千万円を全額負担し、57年11月に着工、58年4月に3万4千人収容の球場に生まれ変わった。この年、西鉄ライオンズは日本シリーズで巨人に3連敗後4連勝して3連覇を果たし、球史に残る年となった。
 見つかった設計図は複写の基となる原図で計39枚。建物の概要や内外野スタンドの平面図と断面図、スコアボードの詳細図などで、西鉄グランドホテルの担当者が「軌跡展」の準備中、ライオンズ関係資料を保管する倉庫で確認した。使う素材の仕様や仕上げ方の指示も詳細に記されている。外壁のれんがの模様まで手描きされ、イラストさながらに球場の様子がよく分かる。設計は日建設計工務(現日建設計、本社東京)が担った。
 設計図を見た九州大の藤原惠洋名誉教授(建築史)は「貴重な原図が残っていたのは驚きだ。極めて高い設計力で平和台球場を建設しようとした熱意が伝わる」と話す。
 西鉄ライオンズ誕生70周年を記念した「軌跡展」では、球団関連の展示品とともに数枚の設計図を並べる。西鉄グランドホテル=092(781)0346。
 (塩田芳久)

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