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 男女同室の着替えについては、文部科学省が2006年に「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れが大きい」として、全国の教育委員会に対し、心身の発達段階に応じて適切な対応を求める通知を出している。
 高松市教委によると、高学年は体操着などの着替えを別々にしているが、低学年はほとんどの小学校で男女が教室内で一緒に着替えている。水泳の授業も更衣室が2学年同時の授業で使えない場合、低学年は教室で男女一緒に着替える場合もあるという。
 これに対し、2年生の女子児童の母親(37)は「子供や家庭によって考え方は違うが、せめて教室内をカーテンで仕切ってほしい」と訴える。20年に娘が体操着に着替える際、隣の席の男子児童から下着をからかわれ、一緒に着替えるのは「嫌だ」と言ったため、学校に相談したが、よい解決策は見つかっていない。
 学校側はどう考えているのか。ある女性教諭(38)は「低学年は着替えに時間がかかるため、教員の手伝いや声がけが必要」と指摘する。「別室に分けると教員の人手も足りなくなり、時間内に授業が終わらなくなる。そもそも使える空き教室がない」という事情もあるようだ。教室内で男女を分けるカーテンや間仕切りなどの設備はなく、「市が予算化してくれないだろうか」と話す。
「性」の捉え方に相違も
 低学年の「性」の捉え方に相違もある。6月18日の市議会一般質問で、男女同室着替えの是非について問われた藤本泰雄教育長は「子のプライバシーや異性の前での着替えを嫌だと思う気持ちは大切にしなければならない」と述べたうえで、「低学年は男女区別なく学級のみんなと一緒にいることに安心感を持つなど、プライバシーや異性の意識を持つ段階までには至っていないと捉えている」と答弁した。
 一方、男子と一緒の着替えは嫌だと訴えた女児の母親は「先生方の感覚は少し古いのでは」と首をかしげる。LGBTなど性的少数者の相談を受けている市内の団体・あしたプロジェクトの福井瑞穂副代表(36)は「低学年でも男女の意識は少なからずあるし、体を見られて恥ずかしい感覚は性別を問わない」と指摘。「心と体の性が一致しない場合、男女で分けると『異性に囲まれて着替える』ことになり、苦痛を感じることもある。希望する子が隠れて着替えできるようなスペースを間仕切りを活用して教室に作れないか」と提案する。
 子供の性を巡っては、多発する犯罪や暴力を防止するため、文科省は4月に「生命(いのち)の安全教育」の推進を都道府県教委に呼びかけ、幼児向けの教育教材に「プライベートゾーン(水着で隠れるところ)を他の人に見せたり、触らせたりしない」ことを盛り込んだ。性被害防止に取り組む「子ども安全ネットかがわ」の仙頭真希子代表は「『自分の体を見られるのは嫌だ』という子供たちの意思を尊重するべきだ。子供自身の声を聞き取り、保護者との対話も踏まえ、学校ができる範囲で対応することが大切ではないか」と話している。
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