2021年8月号
BUSINESS
コロナ禍に乗じて急成長を遂げた企業群がある。今年2月から、東京・秋葉原ほかでPCR検査センターを立ち上げた東亜産業(東京・千代田区)もその一つだ。元は電気製品、日用雑貨、美容健康製品などの、名もなき企画開発・製造会社だった。同社HPによると、昨年8月時点で売り上げは300億円、従業員は225名。1千万円だった資本金を、今年4月に3千万円、翌月には3億3千万円に増資。5月現在、パート等含め480名を抱えるまでになった模様。「とにかく威勢がいい。コロナ特需で大儲けをしている」(業界筋)目下の看板商品はネットで購入するN501Y変異株検出可能のPCR検査キット。HPで「販売実績200万件突破」と喧伝する。キット返送後、24時間以内(東京23区、大阪、名古屋、札幌、福岡など地域限定)に検査状況をメールで通知。その魅力は検査費用の安さ。税込み3千円ポッキリだ。
世間常識が通じない会社